How to Live as an Artist.

ただ過ぎる時間をいとおしく綴る。昔みたいに。

此岸

2014年…厳密に言えば2013年からの一年半弱。
心底、途方に暮れていた。

信じる物など何もない。
誰の事も信じない。そんな事にだって慣れてしまった。

それでも「半永久的に生きながらえる為に」
救いを目に見えないものに求めた。

山、海、樹木の時の流れは人の叡智を凌駕する。
盲目的なまでに強烈に自分を導く得体のしれない力に身を委ね
素晴らしい出来事の全てを「神様のお陰」と呼んでも良いなら、
神がかった感性の働く瞬間の僕はカルト宗教の信者そのものである。

心の平穏がどこにあるのかなんて、途中でどうでも良くなってきた。
ただ穏やかな日差しの下でも、どんよりと重たい雲の下でも、
全てが世界の一部としてキラキラしている生き方を求めた。

「言葉」と言うのはいとも簡単に心にナイフのように刺さる。
音楽はそれを少しだけ耳あたりの良いものに変える。

星野源さんの類まれなる素晴らしいライブツービートの弾き語りDAYを
見させて頂いて、心底感動した。

日常では小沢健二先輩もヘビロテしていたし。

なんというか…。
「言葉を届ける。心にぶっさす」

そんな感覚とエンターテイメントを同居させるって素晴らしいし。
僕もそんな、思考を未だに心の奥底で煮えたぎらせている。

音楽。
自分も何となく評価されていたし、恵まれてる類の人間で、
チャンスはいくらでもあった気もするし。
アーティスト側だったのでリスナーとしての自分…
一般のリスナーとは一線を置いていたのだけれども、
色々な音楽との係り方を知る中で再び表現の魅力を知った。

アーティストには分からない世界を知らなすぎた。


裏切り、裏切られ、突き落とされて這い上がって、
「本当の俺は何をしたいのか?」答えの出ない闇の中で
轟かしているギターとゆらゆらフィードバックが
耳をつんざく…それだけで、心のノイズは幾分目立たなくなる。

奈良に行って、心を静めて、シカと哲学して
一人で何を見ているかと聞かれたら時の流れと答えよう。
俺が曲を作ろうが、全部やめようが誰も気にしちゃいない。
だが、湧き出る物を抑える必要も無いから。

冷たい雨が上がったといっても必ず虹が見えるわけでもなし、
そんな日々。


好きな女の子の価値観に触れて、落ちる所まで落ちれたら
その時はまた蕎麦でも食べながら笑ってみよう。

ここは、ただの此岸。

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