How to Live as an Artist.

ただ過ぎる時間をいとおしく綴る。昔みたいに。

無理しているみたいだ。

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人間と言うのは多かれ少なかれ自分にしか分からない心の傷があって、
その心の傷は何気ない誰かの言葉や表情で、
傷を作った時よりももっと痛かったりもすると思う。

直ぐに殺人現場で包丁で刺されたみたいに倒れてしまいたくなるけど、
なかなかそう言う事をすると周囲の視線が…と言うのがやはりあるし
誰もみていないところに逃げていきたいけど、そんな場所は多分無いし。

仕方がないから周りを気にして、生き辛さを隠して、笑って、
なのに一人の時は泣いてばかりいて、
誰も攻めずに周りの話をしっかり聞いて、礼儀但しく、誰かの思いを抱えて。

「誉められもせず、苦にもされずそう言う人」

そう言う人になりたくなんてないのだけれども。

「は?お前わがままじゃん?笑ってなくね?」と思う人も居ると思うけど
そういう瞬間は僕にとって重く、重く心の傷になって残ってます。


実際、目を閉じて、耳も塞いで、息も止めて、海底に沈みたいような、
悲しい事に僕にとって日常と言うのはそう言うものです。

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「物凄く些細な事だ、大丈夫。」と捉えていても涙は正直だから。

一人でいると目の下がだんだん震えてきて、
気がつくと涙が頬からあごの辺りに伝ってきて、
その後に風が吹くとやたらと“そこ”がひんやりと冷たいのだ。

この交差点、昔歩いた時はまだこの傷は無かったな。
とか
もっと自分に色んな事を求めていたのにな。
とか

まぁ、過去の自分への後悔、憎悪、取り返せない失敗や、
間違ってきた選択肢…過ち。
どうでも良いと思っていた物事が、とても大切だった事とか
そういうもう自分ではどうにも出来ない今を生きると言う事の重さ。

それを世界は広くて自分なんて小さな存在だ、とか
神様が決めた運命だ、とか
逃げ道を見出そうとしたって、別にその傷は痛むし、涙はこぼれる。
どうしようもなく。

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今日は悪夢を見て真夜中に飛び起きた。
昨日、昼から飲んでたから寝る前にあまり酒を飲まなかったからか。

お酒を飲まずに睡眠薬を飲んで寝ると直ぐにこうなる。
昼からずっと飲んでいて有る程度酔っていたから大丈夫かと思ったけど。

お酒も飲まずに睡眠薬も飲まないと、枕に頭を乗せただけで
叫びたくなる。
実際叫ぶ事もある。
首を左右に何度も振って、手のひらで頭をバンバン叩いて、
疲れて少し落ち着くと「俺どうしてこんなんなんだ」って
それは誰からみても変だし。

皆こっそりそうなのかもしれないけど…とりあえず違う気がする。
心の限界をとっくに越えたところでも淡々と流れる時間は
痛みを増幅しながら、無理をしていかないと生きていけない現実を
鋭利に繰り返し、繰り返し突きつけてくる。

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こうして何の脈絡も無く綴るような文章も、
最早自分が何のために生きているのか、そう言う類の生への肯定を
受け入れられることなど無いな、と

生まれる前に戻りたい、とどうしても思ってしまう自分への
慰めみたいなものなのかもしれないし。

 

 

 


知らない町は楽だ。
記憶の無い世界に少しでも近づける気がして。
せめて誰の顔も浮かばない町に居たいし、そこで静かに時間が過ぎてくれるなら。

この日は何故かチャットモンチーの「染まるよ」を聞いてた。
20歳の時に精神病院に4ヶ月くらいかな?
入っていて出てきて夜中に虚しく部屋で見ていた「トンスラ」と言う
有名になる前の吉高由里子と温水さん、加護ちゃんが出てた深夜ドラマ。
その主題歌で大好きな曲。テレビから流れ出すと泣いてしまって。
さっき書いていた涙もろさを最初に感じた曲でもあり。

今でも一番好きなテレビドラマかも知れない。
爆発的に売れた新人作家が数作目で小説をかけなくなり、
その自己顕示欲や虚栄心を捨てる様をとことんコメディとして描いてた。

一度成功して自分に対しての自信が芽生えて、
期待に応えていこうと思っても現実的に自分の限界を感じて挫折。
でも、温水さんの(あの風貌だし)下らない助言とか行動で
純粋な執筆活動の喜びを思い出して書くのだけれど、
ライバルはどんどん成功して、それを自分を対比して
結局追い詰められて自殺することまで考えはじめる。

結局、彼女は最後まで書けなくて、
温水さんに「自分を許してあげても良いんじゃないですか?」
って言われてたっけ。

(この文章だと伝わらないけど、超コメディタッチのゆるゆる深夜ドラマです)

拘っていた事がうまく行かなくて、その世界で成功できなくても
それが、人生の全てでは無いかもっていう世界と
「染まるよ」のちっぽけな女子の、でももの凄く大きい失恋ソングが
相まって、毎回、毎回号泣してたっけか。

「あなたのくれた言葉 正しくて色褪せない でも もう いら ない」

「正しくて色褪せない」全ての過去に「でも もう いら ない」と
力強く言う困難さ、二十歳の時から引き摺ったまんまで
どうしようもないな…とはいえ、ずる賢くなんとか27歳まで生きてきて

失恋とかそう言う凄くパーソナルな出来事の持つ傷からの回復。
それが失恋だけじゃく僕にとって永遠のテーマみたいなものでもあるし、

今日だってそのテーマを追いかけているわけだなぁ、と。
絶望ではない、けど希望に満ちてもいない…
そんなもんだと分かっては居るけれど。。。

 

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